我々は日々呼吸していますが、1日何回呼吸をしているかご存知でしょうか?そしてその呼吸を意識するだけでアトピーや肌荒れも改善するパワーがあることをご存知でしょうか?
私たちの呼吸回数、1分間の平均時間は約17回といわれます。1日にすると2万5千回。皆さんはこの2万5千回の呼吸を意識して生活したことがあるでしょうか?ちなみに私はありません(笑)ただ、この呼吸の習慣を少し意識するだけで健康に過ごすことができるならばどうでしょうか。
この2万5千回という数字は通常時の呼吸回数です。もちろん運動時や息があがった状態では通常時の5倍程度になります。反対に睡眠時、眠っている間は呼吸数が半分程度まで下がります。
日中の間はまだ意識できるかもしれませんが寝ている間の呼吸は不通ならば調整の使用もありません。むしろ起きている間も2万回近くの呼吸を意識することは到底不可能。しかし、人間は習慣化することで無意識でも良質な呼吸をすることができ、健康度合いをあげることが可能です。健康というと大げさに聞こえるかもしれませんが、少なくとも風邪や呼吸器系疾患で悩むことは減り、病気になりにくい身体にすることは十分可能です。
では、先程は回数でしたが、量、呼吸量はどうでしょうか。1回の呼吸で吸い込む空気の量です。1回の呼吸で吸ったり吐いたりする空気の量の事を”1回換気量”といいますが、これは約500㎖。一般的なペットボトル1本分です。つまり1分間の呼吸回数が17回なので、1分間にペットボトル17本分の呼吸を行っている計算になります。このように身近で具体的な数字を見ると、かなり多いと感じるのではないでしょうか?
ただし、この呼吸量に関してはこの500㎖すべてが肺の中に入るわけではありません。500㎖のうち30%にあたる150㎖は鼻と肺の間にある気道の中に留まったままとなり、肺に送られることなく再び外へ吐き出されます。これを”死腔”といいます。つまり、1度の呼吸で空気を肺に取り込むことができるのは350㎖ということになります。この死腔の量はどんな呼吸でも変わることがなく、1回換気量が500㎖よりも少なければ少ないほど更に肺に送られる空気の量は少なくなってしまいます。
まとめると、我々が行う呼吸の回数は1分間で約17回、1日だと2万5千回
呼吸量は1回分で500-150=350㎖、1分で5,950㎖、1日だと8百5十万回もの空気を肺に取り込んでいるのです。
我々の身体は酸素によって動かされています。つまりは空気です。この量や回数が正常値ならば問題ないのですが、この数字が少なくなれば身体の血流や栄養状態にも影響を与えてしまい、風邪、便秘、肌荒れなどの症状が現れてしまいます。普段からできるだけ深い呼吸を行い、呼吸量が落ちないように意識を向ける。ここが非常に重要です。我々は呼吸をすることが当たり前になりすぎてしまい、呼吸をする時にどのように呼吸をするのか、どこをどのように動かかしているのかを忘れてしまっています。自分を観察し、普段から少しずつ意識されてみると見えてくるものがあります。
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